PTPトーニングとピコトーニングの違いとは?

2025年最新のピコレーザーとは?

ピコレーザーは、Qスイッチレーザーの進化形として登場しました。
従来のQスイッチレーザーは、ナノ秒(ns)単位のパルスを使用していましたが、ピコレーザーは750ピコ秒(ps)という短いパルス幅を実現し、より効果的な色素破壊を可能にしました。
さらに、最近では500psまで短縮された最新モデルも登場していますが、高額な機器が多く、導入コストが課題となっています。

そこで、新たな進化として注目を集めているのが「ダブルパルス方式」です。

例えば、IPLマシンも元々シングルパルスでしたが、技術の進歩によりマルチパルスが主流となり、肌への負担を軽減しながら効果を向上させることができました。
同様に、ピコレーザーのダブルパルスは、機器内部の電源ユニットへの負担が大きいため商品化が難航しましたが、ついに実現。肌への負担を抑えながら、高い治療効果を発揮することが可能になりました。

今後の展望としては、さらにパルス幅を短縮するか、マルチパルス数を増やすかの2つの方向性が考えられます。
最新技術の進化により、より安全かつ効果的なシミ治療が期待されます。

1. はじめに

医療機関における美肌治療のニーズが高まる中、レーザー技術を駆使したトーニング治療が注目されています。
その中でも、従来のQスイッチレーザーを進化させた「PTPトーニング」と「ピコトーニング(ピコレーザー)」は、多くのクリニックで導入されています。

しかし、これらの技術にはそれぞれ独自の特徴があり、患者のニーズや肌の状態に応じた適切な治療法の選択が求められます。

本記事では、医師の皆様に向けて、PTPトーニングとピコトーニングの違いを詳しく解説し、特にPTPトーニングの「ダブルショット」が持つ最大のメリットについて深く掘り下げます。

2. PTPトーニングとは?

PTPトーニング(Photoacoustic Toning Pulse)は、従来のQスイッチNd:YAGレーザーをさらに進化させた治療法で、短時間で2つのパルスを連続的に照射する「ダブルショット(PTPモード)」が最大の特徴です。
このダブルショットにより、肌への負担を最小限に抑えつつ、色素沈着に対する効果を最大限に引き出すことが可能となります。

2.1 ダブルショットのメリット

肌への負担軽減 短時間で2回に分けてパルスを照射するため、肌に与える熱ダメージを大幅に軽減できます。

効果的な色素破壊 ダブルショットは、単一のパルスでは破壊しきれない色素にも効率的にアプローチ。

短いダウンタイム 患者のダウンタイムが短いため、日常生活に支障をきたすことなく治療が可能。

2.2 適応範囲と治療効果

PTPトーニングは、そばかすやシミ、肝斑、色素沈着の治療に適しています。特に、敏感肌の患者やダウンタイムを避けたい患者におすすめです。

3. ピコトーニング(ピコレーザー)とは

ピコトーニング(ピコレーザー)はピコ秒レーザーを使用した治療法で、非常に短いパルス幅(ピコ秒単位)で色素を破壊することが特徴です。
この超短パルスにより、周囲の正常組織への影響を最小限に抑えつつ、メラニンを効果的に破壊することができます。

3.1 ピコトーニング(ピコレーザー)の特徴

即効性の高い治療 ピコ秒レーザーは、色素を細かく破砕する能力が高く、シミやくすみの改善効果が早く現れます。

多様な適応症例 深層の色素沈着、タトゥー除去、肌質改善にも効果を発揮。

皮膚の若返り効果 コラーゲン生成を促進し、肌のリフレッシュ効果が期待できます。

3.2 デメリットと課題

高コスト ピコトーニング(ピコレーザー)は高価な機器を使用するため、治療費が高額になりやすい。

複数回の治療が必要 深層の色素沈着やタトゥー除去には複数回の治療が必要。

4. PTPトーニングとピコトーニング(ピコレーザー)の比較

要素 PTPトーニング ピコトーニング(ピコレーザー)
パルス方式 ダブルショット ピコ秒レーザー
肌への負担 低い 低いが、高出力で強力
効果の即効性 徐々に現れる 早い
適応症例 肝斑、そばかす、浅層のシミ 深層の色素沈着、タトゥー除去

5. PTPピコトーニング(ピコレーザー)の誕生

近年、ピコレーザーの進化により、500psという短いパルス幅が実現しました。
しかし、高額化が進む一方で、よりコストパフォーマンスに優れた技術としてダブルパルス方式が登場しました。

ダブルパルス技術のメリット

  • 単一パルスよりも均一なエネルギー供給が可能
  • 肌への負担を抑えながら高い治療効果を発揮
  • 高額な最新機器に頼らず、効果を最大限に引き出せる

この技術の発展により、今後のピコレーザー市場は「さらに短いパルス幅の実現」か「マルチパルス化」の2つの方向に進化すると予想されます。

6. まとめ

PTPトーニングとピコトーニング(ピコレーザー)は、それぞれ異なる特徴を持ち、別々の目的で使用される!
最新の「ダブルパルス方式」は、肌への負担を軽減しながら高い治療効果を実現!
今後の技術革新では「パルス幅短縮」または「マルチパルス化」の進化が予測される!

最新技術を活用し、クリニックの差別化と患者満足度向上を実現しましょう!