オンライン診療のやり方と失敗しない診療方法について
出演:
・医療特化の税理士 中村 節子(中村会計事務所 代表)
・江戸堀サンテクリニック 古谷 鉄夫 院長
古谷:
江戸堀サンテクリニック 院長の古谷です。
中村:
税理士の中村です。
先生のところでは、もう既にオンライン診療は導入されていますよね。
古谷:
はい、うちはかなり前からオンライン診療は導入しているんですけど、
今回コロナがありましてかなり色々と制度が変わりまして。
初診からオンラインでも大丈夫という事になりました。
何例かやってみたんですけど、初診は絶対にやめた方がいいですね。
中村:
そうですよね。
古谷:
実際にやってみると患者様の方のデバイスが殆どスマホなんですね。
そうすると画像が荒くて見ても殆どわからないです。
うちはまあ皮膚科メインで、内科もみますけども、見てもまあ症状とか全くわからないです。
そういう状態で、診察しろと言われても多分誤診がすごく増えるだけで非常に危ないと思います。
中村:
そうですね。
古谷:
どの科もそうだと思うんですよ、
で今のところ私がお勧めするのがかかりつけの患者様でずっと薬だけ処方している方、
そういった方で状況が変わっていなければ。
同じ状況で同じ薬だけを出すのであればオンライン診療でもいいと思います。
そうじゃなくて、何か変わった事があるんであれば、やっぱり来て貰った方がいいですね。
中村:
そうですね、(患者様も)きちっととるべきデータを取って、変わったから行きますと言ってくれればんですけど。
面倒くさいからそこをすっ飛ばして、「先生、前と一緒の薬を頂戴。」と言われてもそれはそれで(困る?)
古谷:
そうですね、後もうひとつ問題がオンライン診療を導入するには設備が必要なんです。
その時に色々な会社と契約する事になると思うんですけど、設備費がどれくらいかかるのか?
そうすると結局、来院された時とオンライン診療を比べると、オンライン診療の方が保険点数が低いんですね。
低いのに設備費がかかるんで、さらにコストが嵩む。
利益率がかなり下がってしまいます。
中村:
そうですね。最初の初期コストと後は1件当たりのランニングコストがかかってくるとなると全部計算してどこと契約するか?
古谷:
そうですね、今うち(のクリニック)とかですと、
とりあえずは施設設備を患者様から頂いているんですが。
そうするとあまり短時間で終わらせると悪い気がして。
もうちょっとサービスしておくか?と?
そう、時間が長くなってしまうと回転率が悪くなるので、そこをどうするかですね。
中村:
んー。そうですねぇ。まだ、始まったところの制度ですし、ひょっとしたらコロナ禍だけで初診はストップされるかも知れないんで、あんまり頑張って先にやってしまうのはあんまりお勧めじゃないという事でしょうか?