勤務医と開業医の違い!
出演:
・医療特化の税理士 中村 節子(中村会計事務所 代表)
・江戸堀サンテクリニック 古谷 鉄夫 院長
中村:
今回のテーマは「開業医と勤務医の違い」
医療特化の税理士 中村節子(中村会計事務所 代表)
古谷:
江戸堀サンテクリニック 古谷鉄夫 院長
中村:
先生、開業から1年5ヶ月目に入られたと思いますが、勤務医時代と開業医になってからと、一番大きく違うのはどういった点でしょう?
古谷:
まず勤務医の場合は、とにかく医療、診療だけしていれば良かったのですが、
開業すると、経営というところが必要になってきます
普通の一般の会社の経営とも同じですけども、会計は基本的に税理士さんにお願いしますが
内部管理、スタッフの管理とか、思ったより大変でしたね
中村:
これまで先生はひたすら医療だけ、勤務医時代はそうだったのが、
人員管理もしないといけない、増患対策、今まで経営なんて学んだこと無いのに、
泳いだ事無いのに急に海に突き落とされて、何とか泳いでください みたいな
古谷:
今までは勤務医なので、周りの看護師さんや受付の方、クラークさんとか、同じ立場なんですね
同じく勤務なので、ようはサラリーマンですね、開業すると突然雇用側と雇用される側に急に立場が変わるんです
中村:
これまで仲間として一緒にやってたのが、敵とは言わないまでも・・・
仲良く一緒にクリニックを盛り立てて行こうと思ってるのに
古谷:
そうすると、細かい事でも気になる事がたくさんあっても、あまり言うと嫌われるとか嫌がられるという風な感じがして
辞められてしまうと大変になるので、どうすればいいのかと考えてしまいます
中村:
そうですね、でも、ほっとくわけにもいかず
古谷:
そうです
中村:
昔、開院から間もなくして、仲が悪かったはずのメンバー全員が、「先生お話があります、今日で辞めたい」と言って来られて、どうしようかと思ったっていうお話もあります
古谷:
わかります、確かにそういった話は良く聞きます
中村:
そうですね
古谷:
だから私からではなく、間に1つクッションで入ってくれる方がいると楽なんだろうなと思いますね
中村:
そうですね
直接 一対大勢 のような立場では無く色々調整してくれる
「まぁそんな事言わず、先生も悪気があってキツク怒ったわけでは」というような、クッションがいると、まぁクリニック経営も随分
古谷:
逆に言うと、私が怒らなくても怒ってくれる人がいてれば、院長優しいのに、となるので、
そういったナンバー2がいてくれると楽ですよね
中村:
そうですね、ナンバー2を雇えるだけの余裕が、最初から雇うとなかなか、大変だと・・・
古谷:
最初からいてくれた方が、経営は楽ですし
スタートダッシュが上手く行くとは思ってます
中村:
そうですね、まぁ理想は一人、男性の事務長が
古谷:
できたらそうですね
中村:
女性でも、給料や年俸は変えられないので、一生当院にいてください、となると700万円とか・・・
看護師さんパート二人いけるなというような給金になりますので、分散してアウトソーシングするかですね
経理のように、人事のアウトソーシング、増患をアウトソーシング、という考え方もありますね
古谷:
非常勤でもいいので最初からいてくれると、役に立つのではないかと思います
中村:
そうですね、それは新しい先生のみかたの、ひとつかもしれないですね