ドクターの節税術!老後の為にも必要な知識、年金 iDeCo NISAなど、財産の運用について考える
出演:
・医療特化の税理士 中村 節子(中村会計事務所 代表)
・江戸堀サンテクリニック 古谷 鉄夫 院長
テーマは「ドクターの一生のお金について」
中村:
まず先生
勤務の時って一番本業のところからお給料がそこそこ入ります
アルバイトに行った時のお給料もそこそこ入りますし
そのアルバイトが大学?の医局から
あっち行けこっち行けと
息つく暇もなく行っているといくらどこから貰ってるのかすらも
古谷:
僕らが医者になった頃はそういう感じで
全く分からなかったですね
研修がなかったので
医者になったとたん毎日アルバイトで
ほぼ家に帰らない状態で
中村:
家っているかなぁぐらいの?
全部当直室で
間に合いそうなぐらい行って
入るものは入ってくるんですけれども
使う暇はなしということで
だからご自身が
いくら年俸があるのかすらも
今一つよく分からないし
古谷:
一応確定申告するので
中村:
足して見たらこんなに
古谷:
こんなになっているのかーと思うだけで
中村:
こんなに入ってて
こんなに税金と言うものが取られるな
と思いながらも
こんなに入ってるのが
何代をくれてるのか
よく分かんないぐらいの状況で
そこそこ貯まった状態で
そろそろ疲れてきて
さあ開業しましょうか
という状況になりますよね
その時にはお家も買って
ご結婚なさって
ある程度の自己資金を入れて
銀行から借り入れをして
さぁ開けましょう
ということでさてこっから開業した途端
今までの大忙しで息つく暇もなく
お金もどこからどれだけ
入るか分かんなかったという
そういう時代から…結構暇?
古谷:
最初の頃は暇ですよね
ただ、忙しくなってくると
中村:
結構忙しい?
古谷:
思った以上に忙しいかもしれないかもしれませんね
中村:
忙しいけどどっちかと言うと
勤務医の時代はマイナスがありえないですよね
古谷:
はいそうですね
中村:
どんなに暇にしようが忙しくしようが
マイナスはありえませんが
開業された場合
入って来るべきお金が2ヶ月後に入ってきますと
出るべきお金は今月出ていくし
スタートダッシュ時のお金はもうすごい勢いで
1億円借りで
こっちに1千万!
こっちに1千万!みたいなんで
みんな持っていかれちゃって
古谷:
最初は厳しいですね
中村:
はいそうですね
凄く今まで感じたことがない
貧乏さが溢れてくるという感じで
ちょっと不安になってきますよね
これってどこまで行ったら止まるんだろう?通帳のマイナスが
というのが出てくる時期があると思うんですね
でもまあそれなりに事業計画通り走っていけば
1年・2年経った時に時に少しずつ
通帳の残高が増えてはきますが
税金を取られると
そう思いながらも
まあ着実にこれぐらいがべースかな
ここから少し上がっていくかな
となった時に考えるのが
老後の資金とかで
もし今自分に何かあった時に家族どうしよう?
勤務でずっともう一生いかれてる先生なんかは
厚生年金かかって
大きい病院でしたら基金の上乗せみたいなのもあって
まあ辞めてもそれなりに年金が入るし
退職金も入りますということで
ジッとしておけば飢えはしないなと
自分も飢えないし
女房子供も大丈夫かなと思うんですけれども
ご自身でスタートされてると
誰も助けてくれないし
普通にしておくと
国民年金だけ掛けていても
もらえる額っていうのは本当知れていると
その上に国民年金基金っていうのをかけて
普通の会社でいう一階の国民年金の上の企業年金部分ですよね
それをめいいっぱい乗せていきましょう
それでも今までの生活レベルから言うと
もう一つできれば
もう一段上げておきたいなというのがあるんで
そういう時に小規模共済とかいう
辞める時にはまとめて退職金で貰えますよ
でも医療法人してしまうと
もう共済入れてもらえないので
タイミングは考えた方がいいんですけど
古谷:
医療法人になると厚生年金は入れるんですよね?
中村:
そうですね、厚生年金入るし
ドクターの場合目いっぱいで当然入りますんで
その場合そこそこの額は行くんですけども
やっぱりドクターっていうと
そこそこの生活されてるんでそこら辺のサラリーマンの人が
古谷:
年金大して貰えると思ってないので
中村:
そうですね貰えたらラッキーぐらい
古谷:
そうですね
中村:
節税効果としては
払った分が自分の福利厚生費と同じ扱いで
経費に落ちるので
10万払ったら税率45%とかだと
45,000今年中に返します
みたいな話になるので
税率が高い先生ほど全て落ちる
社会保険控除の対象になるようなものは
入られた方がいいと思うんですけれども
ただやっぱり足りない
足りないとなると
どういうふうに貯金をしていくか
増やしていくかなんですよね
その辺はもうあんまり株とかお好きじゃない先生が無理やり
値動きの激しいもの触ったりとか
あの財産は三つに分けましょう
お金と株と不動産とかって言いますけど
不動産も聞いたことないような
北海道の原野とか買わされても
とんでもない話なので
だからあんまり得意じゃないものに関しては
あの無理して三つに分けようとか
思わなくてもいいかなと思いますし
そういった辺りは
もうあんまり値動きの激しくないもので
まあ税理士との契約のあるならある税理士と相談して
これどう思うっていうので
税理士結構硬いめなんで
ほとんど却下になりそうな気がするんですけれども
それも一つの今現金で置いといても本当普通預金(利息は)付かないんで
古谷:
そうですね
例えばですね
NISAとかiDeCoとか
入ってみてもいいのかなって思いますね
中村:そうですね
だから長い目で見ると
NISAなんかは株なんで
この範囲でいれば
利益が上がっても税金全然入りませんよっていう部分であれば
十分メリットはあると思いますし
iDeCoは社会保険料控除の対象になります
それも10万円払ったら45%税率になる
45,000今年返しますなので
まあメリットはあるかなと思います
ですから今の先生のご年齢ですとか
これからどれくらい働いていって
どれぐらいの最低限の生活がいるか
先生ご自身の生活費がいいのか
先生が亡くなった後に女房子供の生活費がいるのか。