動画紹介:クリニック開業後のよくあるお金問題!解決策は…!?

クリニック開業後のよくあるお金問題!解決策は…!?

出演:
・医療特化の税理士 中村 節子(中村会計事務所 代表)
・江戸堀サンテクリニック 古谷 鉄夫 院長


中村: 開業して思ったよりも順調に患者数が伸びてきました。やれやれ事業計画通りだ。

    という事になっているのに何故かお金が足りない。

古谷: そうですね。

中村: 通帳に、これだけ利益が上がっていれば残っていそうなものなのに。あれ? 
    残ってないな?

古谷: 思ったより現金がない事が結構ありますね。

中村: 開業しました。保険(が主)の先生ですと、保険診療の自己負担を除いた分がはいるのが2ヶ月             後、

    個人で開業されますと、社保源泉(所得税控除)というのが毎月保険の入金の時に(引かれる)

古谷: そうですね。知りませんでした。

中村: 保険は凄く上がってきたな、と思って残りこれだけ入るかと思っていると

    随分減らされている。多い先生だと(月に)20万円い社保源泉(所得税控除)が

    「(クリニックは)開けたてですよ。」と言っても、積み立てさせられているというのは。

   (月に)20万円貯金しろ。と言われても。

    今、(クリニックを)開けたところなんで。と言っても問答無用ですよね。

    後は2か月後の保険収入が入る前に検査代払って下さい。

    というのが出てきます。流行っていると検査代もどんどん多くなっていく。

    後は借入の返済。

古谷: そうですね、大体1年位は借入の返済猶予がありますけど、

    そこから先は支払いが始まりますから

中村: 借入の返済とか税金を取られるというのは利益があった後から取られていくので、

    こんなに利益が上がっているのにというのに(資金繰りのきつさに)

    びっくりするような先生もいらっしゃるかなと思うんですね。

    毎月毎月、先生もこんなに忙しいのにこれ以上無理という位になっていても。

    利益はこんなに上がっていても・・・

    税理士にまかせておくと毎月減価償却費というのを12(カ月)で割って、

    機械とかの(償却金額)ですよね。

    それを経費に入れておいてくれると大体それを借入返済に充てたら、

    これくらいお金が残るかな。

    生活費があって、社保源泉も取られるけどおおよその予測みたいなものがついてくる。

    かと思いますので、出来ればそんなに細かい簿記3級を取ろうという訳じゃないですけど、

    ざっくりとこれは何を表す財務諸表なのか勉強しておいた方が

古谷: そうですね、最低限の会計の勉強はしておいた方がいいですね。

中村: そんなに難しくないような状態で、物凄く単純な状態で教えて貰っておいた方が

    いいと思います。

古谷: そうですね。ある程度わかっている方が税理士さんとの話もスムーズに進みますしね。

中村: 分かりにくい時に税理士に説明して。と言って、

    小難しく説明するような税理士ならやめておいた方がいいかも知れません。

    わかるように、説明してくれと。

    で、納得がいったらご自身で毎月見て、もう少ししたら楽になるな。

    とかここはちょっと売り上げがどんと上がる月だけど、

    入金は2ヶ月後なのに薬代は先に払わないといけないからむしろこの月はしんどいかな。

    ボーナスのシーズン。こことこことには余分においとかないといけないな。

    というような資金繰りの予定が立てられると、あまりドキドキしなくていいかな。

    と思います。

古谷: 後、最近わかったんですけど。毎年4月に監査の内容が少し変わるみたいで

中村: 監査?

古谷: はい。4月5月に査定が厳しくなって、今までのが通用しなくなって

    切られるものが結構増えるんですね。

中村: 保険(点数)の監査で?

古谷: そうです。4月の診療報酬の結果がくるのが6月なので、

    そうしたら結構切られているんですね。

中村: そうなんですか。これは通っていたのに。みたいな?

古谷: 今までいけたのに、みたいなのが結構あって、4月5月が診療報酬が少し減るような

    感じがしています。

中村: 目減り分を考えておいた方がいいよ。という感じですか。

古谷: そう。6月からそれが分かるので、それに合わせるんですけど。

    それを再審査請求しても全く通らないようなので。

中村: 絶対払わんと言ったら払わん。

    保険となったら結局は向こうの言うがままになっちゃうじゃないですか。

    ルールは後で変えましたみたいになっちゃうので。

古谷: 特に今年はかなり減らされて

中村: コロナで大盤振る舞いしたから削っておこう?

古谷: かもしれないですね。

中村: やはりそうなると、自費ならば先生の思われるような料金の設定もできますし、

    比較的入金も早いので、経営上も自費に持っていくと楽なんじゃないかと思います。

古谷: 返戻もですね。多くの先生がちゃんと見られているのかわからないのですが、

    院外処方で切られたものも全部クリニックにくるので。

    それをあまり見ていない先生が結構いるんじゃないかな?と思っています。

中村: 先生のところ?(院)内ですよね

古谷: 一部あります。院外で処方したもの。

    それは薬局が払うんじゃなくて、クリニック持ちになるんで

中村: 薬局さんダメな分は疑義で問い合わせとか来ないんですか?

古谷: 来ることもあります

中村: そこ(薬局のチェック)をスルーされちゃったら

古谷: ただ、基本的には薬局さんは医者の処方箋通りに処方しないといけない事になっているので

中村: そうですね。そこで独創的な事をされたらちょっと困りますが。

    一応、疑義申請したら薬局は薬局で点数がつくと思うんですけどね。

    これで(投薬を)止められました。

    というポイントがつく

古谷: はいはい。連絡が来ることもありましたけど、あまりないです。

中村: (薬局から連絡がはいると)先生、怒るんですよ。診療中にうるさい事を言うなと。

古谷: そうです。

中村: じゃあもうそのままで。といったあげく先生持ちになってしまう。

古谷: そうです。

中村: 薬局から疑義(問い合わせ)が来たときには気持ちよく対応したほうがよさそうですね。

古谷: そうですね。それを参考にして次からの処方を考えたほうがいいかもしれないですね

中村: そうですね、お金は細かいものでも結構積み重なると大きいので

    大事にしていかれたほうがいいかなと思います。