美容医療のメニュー価格は、単なる“料金表”ではありません。価格設定は、患者の心理や来院動機に直結する戦略的な要素です。高すぎても安すぎても信頼を損なう可能性があり、適切な価格設定は利益と患者満足度の両方を実現するカギとなります。
本記事では、美容クリニックにおける価格戦略の考え方と実例を踏まえながら、現場で実践できるノウハウをご紹介します。

1. メニュー価格がもたらす“心理的影響”とは?
価格は、患者にとって「この施術は自分にとって必要か?」「効果は本当にあるのか?」を判断する基準になります。そのため、価格の印象が来院の意思決定に大きく影響します。
- 安すぎる価格は「効果がないのでは?」という不信感を生む 特に美容医療においては、安価な施術は「質が低いのでは」と思われる可能性があります。
- 高すぎる価格は「誰のための施術?」という不安を与える 特に初診の患者には「自分には必要ないのでは」と感じさせてしまう恐れがあります。
- 最適価格は“納得感”と“期待感”の両立がカギ 「この価格でこの結果なら納得できる」と思わせる価格帯を設定することで、患者の満足度と継続率が大きく向上します。
2. 実際に使える価格設定の3つのアプローチ
【1】バリューベース価格
単にコストや他院との比較で価格を決めるのではなく、「患者がどのような価値を感じるか」から逆算して価格を設定する方法です。
- 例)最新のシミ治療機器を導入した場合: ただの“施術1回〇〇円”ではなく、“シミが薄くなるまで〇回セット”という価値に対して価格を設定します。
【2】比較優位戦略
周辺の競合クリニックとの価格帯を調査し、「高すぎず安すぎず、内容と比較してコスパが良い」と感じさせる価格設定が理想です。
- 例)同様の施術が他院では1回3万円→当院では1回25,000円だが、カウンセリング・アフターケア付きであるなど、 “比較して選ばれる理由”を添えると効果的です。
【3】価格階層設計
入門プランから本命プラン、VIPプランまで、複数の価格帯を用意することで、幅広いニーズに対応可能です。
- 入門:お試し施術(初回5,000円など)
- 本命:人気No.1の標準プラン(10,000円〜20,000円)
- 特別:特別な効果を求める方向けプラン(30,000円〜)
このような階層構造を設けることで、患者は自分に合った価格帯を選びやすくなり、結果的に客単価の向上に繋がります。
3. 成功クリニックの価格戦略事例
【事例1】美肌レーザー:3回セット割引で客単価1.5倍+継続率アップ
東京都内のある美容クリニックでは、単発でのレーザー治療から“3回セットプラン”に切り替えたことで、以下の効果が得られました。
- 単価:1回あたり13,000円→3回セットで36,000円
- 客単価は1.5倍に上昇
- セット終了後の再来率は70%超
“セット”にすることで患者に「続ける前提」を自然に意識させることができ、リピートが促進されました。
【事例2】医療痩身:初回体験5,000円→本契約率62%
大阪の美容クリニックでは、医療痩身機器を使った施術に“初回体験価格”を設定。
- 初回体験価格:5,000円
- 通常コース(5回):88,000円
体験後のカウンセリングで効果を実感してもらい、その場で本契約へ誘導。62%という高い転換率を実現しています。
4. 羅針盤の“価格戦略支援”とは?
『医療経営の羅針盤』では、価格設計の支援を動画とコンサルティングで提供しています。
- 実績に基づいた価格戦略を学べる動画配信
- 施術内容や導入機器に合わせた価格帯の設計サポート
- ターゲットごとの反応傾向に基づく価格の最適化
単に「安くする」「高く見せる」といった小手先の調整ではなく、“選ばれる理由”を価格で伝える本質的な戦略をご提供します。
✅ “価格=価値”を伝える仕組みを持とう
価格は単なる数字ではなく、あなたのクリニックがどれだけ患者に信頼され、選ばれているかを伝える“メッセージ”です。
「なぜこの価格なのか?」「どんな結果が得られるのか?」を明確に伝えることが、選ばれる価格戦略の第一歩です。
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