美容クリニックを開業したいと考える医師の多くが、最初にぶつかる壁──それが「資金」です。「いくら必要？」「自己資金だけで可能？」「運転資金は？」など、資金に関する不安は尽きません。
この記事では、美容クリニックの開業に必要な初期費用の目安や融資・資金調達の方法、そして“見落としがちな出費”までをリアルに解説します。
■ 1. 美容クリニック開業の初期費用の目安
以下が、一般的にかかる主要な費用の項目です。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 物件取得費 | 100万〜500万円 |
| 内装・設備工事 | 500万〜1500万円 |
| 医療機器（例：脱毛器） | 300万〜1000万円 |
| 広告・販促費 | 50万〜300万円 |
| 採用・研修費用 | 50万〜150万円 |
| 許認可・登記費用 | 20万〜50万円 |
| 運転資金（6か月分） | 500万〜1000万円 |
▶ 合計：2000万円〜4000万円程度が平均的な目安です。
■ 2. 自己資金と融資のバランス
理想的な資金構成は「自己資金30〜50％、融資50〜70％」。
- 自己資金：信頼性を示す武器。全額借入では銀行の審査が通りにくくなる傾向。
- 日本政策金融公庫や地銀の医療開業向け融資を活用
事業計画書や月次シミュレーションの作成が必須です。
■ 3. 医療機器・内装は“見栄より回収率”
最新型の高額機器に目を奪われがちですが、“回収率”で選ぶのが正解です。
例：
- 月20人に使う機器なら、1回2万円の施術で月40万円売上 ⇒ 10ヶ月で400万円
- 機器コスト300万円 ⇒ 10ヶ月で回収可
同様に、内装も過剰に凝りすぎると資金を圧迫します。
■ 4. 見落としがちな“運転資金”の確保
- 最初の3〜6か月は赤字覚悟が基本
- スタッフ給与・家賃・仕入れなど毎月固定費が発生
- 資金ショートは倒産リスクに直結
開業直後に“集患が伸び悩む”事態を想定して、予備資金を十分に確保しておくことが重要です。
■ 5. 数字が苦手でも大丈夫！サポート体制を整える
- 顧問税理士や経営アドバイザーの活用
- 月次決算のチェック体制
- スタッフ1人あたりの売上管理
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