はじめに
「いつか自分のクリニックを持ちたい」
そう考えたことのある医師は多いでしょう。ですが、いざ開業を検討しはじめると、
- 何から手をつければよいか分からない
- どのくらい資金が必要?
- 失敗しないためのポイントは?
と、不安もつきものです。

この記事では、「クリニック 開業 手順」をキーワードに、開業前後の流れをステップ形式でわかりやすく解説します。
ステップ1|ビジョンの明確化
- 診療科:美容皮膚科・内科・整形外科など、専門領域の選定
- ターゲット:どのような患者層に来てもらいたいか?(年齢層、悩み、ニーズ)
- 経営方針:自由診療/保険診療の比率、1日の診察人数、利益目標など
▶ 開業は”自分の理想”の実現。まずはノートに書き出すところから
ステップ2|市場調査・立地選定
- 商圏分析:人口構成、競合クリニック数、地域のニーズ
- 駅近 or 駐車場重視、住宅地 or 商業地?
- 賃貸か購入か?初期費用とランニングコストのバランス
▶ 成功しているクリニックの多くは、開業前にこの部分を徹底分析しています
ステップ3|資金計画と調達
- 必要資金の目安:内装費、医療機器、広告費、人件費、運転資金 = 3000万〜7000万円程度
- 自己資金 vs 金融機関(日本政策金融公庫、信用金庫など)
- 補助金・助成金制度の確認(地域によっては医療機関向けあり)
▶ キャッシュフロー計画表を作っておくと金融機関との交渉がスムーズ
ステップ4|内装・医療機器の選定
- クリニックのコンセプトに合わせた設計:明るく安心感のある空間づくり
- 美容皮膚科であれば、IPLやダーマペンなどの選定も重要
- 予算を抑えたい場合は輸入代行業者や中古機器の活用も視野に
▶ 開業支援業者との連携でコストダウンの可能性も
ステップ5|人材採用とチーム作り
- 看護師、受付、医療事務などのスタッフ募集
- 面接時のポイントは“スキル”より“人柄と共感力”
- スタート時は少人数精鋭で、信頼関係を築ける体制を
▶ “人の魅力”がリピート率に直結することも多い
ステップ6|マーケティング・集患対策の準備
- ホームページ制作(スマホ対応、SEO設計)
- Googleビジネスプロフィールの登録
- 美容系はInstagram・LINE公式アカウントも重要
- LP(ランディングページ)と動画の活用で信頼構築を先に
▶ 開業前から情報発信を始めることで、認知と信頼が生まれる
ステップ7|各種申請とオープン準備
- 保健所への開設届出、厚生局への保険医療機関指定申請
- 医療機器設置届、消防・建築関連の申請
- スタッフ研修とオープン告知
▶ 法務・税務・労務の体制づくりもこの段階で整えると安心
開業後のポイント|“軌道に乗るまでの半年”がカギ
- 患者数が安定しないこともあるため、運転資金は余裕を持って確保
- 患者の声を取り入れ、柔軟な改善を
- コンサルや他院の成功事例を参考にPDCAを回す意識が重要
まとめ|開業はゴールではなく“スタート”
クリニック開業は、大きな決断と責任を伴うプロジェクトですが、正しいステップを踏めば確実に実現できます。
- 明確なビジョンを持つ
- 数字と向き合い、準備を怠らない
- 信頼できるパートナー(会計士、内装業者、開業支援など)と連携する
この3つがあれば、開業は“夢”から“現実”へ変わります。
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