診療報酬請求のどの部分が個別指導で問題視されやすいですか?

診療報酬請求は、クリニックの収益を支える重要な部分ですが、個別指導においては、その適正性が厳しくチェックされます。
以下の点が特に問題視されやすく、注意が必要です。

1. カルテ記載の不備

診療報酬請求の基礎となるのは、適切に記載されたカルテです。
個別指導では、カルテに基づいて請求が正当かどうかを確認しますが、記載漏れや不備があると、診療内容が適切に反映されていないと判断されることがあります。
例えば、診療内容が詳しく書かれていない、処置や治療の理由が明確でないなどのケースが指摘されやすいです。

2. 不適切な点数の請求

診療報酬の算定基準に基づいて正確に点数を請求しているかが重要です。
過剰な点数の請求や、算定要件を満たしていないのに点数を請求している場合、不正請求疑われることがあります。
特に、新しい診療報酬制度が導入された際には、誤った解釈で請求が行われることがあり、注意が必要です。

3. 算定要件の理解不足

診療報酬請求には、各種の算定要件があり、それらを満たしていないと請求が認められません。
特に、診療報酬の細かい条件や要件を理解せずに請求を行っていると、個別指導で問題視されることが多いです。
例えば、医学管理等を行ったにもかかわらず、その要件に合致しない形で請求を行うと、指摘されるリスクが高まります。

4. 不適切な保険診療と自由診療の混在

保険診療と自由診療の混在も問題になりがちです。
保険診療の範囲で行われる治療が適正であるか、また自由診療とどのように分けて行われているかは、個別指導で厳しく確認されます。
この点が曖昧な場合、指摘される可能性が高いです。