個別指導を受ける際、必要な書類をしっかりと揃えることが、指導のスムーズな進行と適切な評価を得るために重要です。
特に新規個別指導の場合、初めての経験となることが多いため、適切な準備が欠かせません。
ここでは、個別指導に備えて準備すべき書類について、ポイントを絞って解説します。
- 患者カルテ(10人分)
個別指導で最も重要なのは、患者カルテです。新規個別指導の場合、10人分のカルテが必要とされます。
このカルテには、診療内容が正確に記録されていることが求められます。
診療の流れや治療経過がわかりやすく記載されているか、算定要件を満たしているかが指導の際に確認されるため、カルテの整備が重要です。
- 診療の経過(診療記録、処方内容、検査結果)
- 診療報酬の算定に関連する記載
漏れや不備がないように、事前にカルテをチェックしておくと安心です。
- 診療報酬明細書(レセプト)
次に準備すべき書類が、診療報酬明細書(レセプト)です。
指導日当日には持参する必要はありませんが、カルテに基づいて請求された診療報酬が、適正に算定されているかを確認するための重要な資料となります。
診療報酬の適正な請求ができているかどうかが、個別指導でチェックされます。
- 指導対象期間のレセプト
- カルテとの整合性
レセプトとカルテに不一致がある場合、指摘される可能性があるため、事前に照らし合わせて確認することが大切です。
- 各種診療に関する届出書類
診療報酬の算定に関連する特定の診療行為を行うためには、事前に届出が必要な場合(施設基準)があります。
例えば、特定の検査や治療に関する届出があるか、またその届出が適切に行われているかが確認されます。
これらの届出の控えを指導の際に用意しておきましょう。
- 機器の設置届
- 施設基準に関する届出
- クリニックの運営に関する書類
クリニック全体の運営状況も確認されることがあります。
医療機関の運営に関する基本的な書類を準備しておくと、指導時に対応しやすくなります。
- 医療材料の納品書
- スタッフの資格証明書
これらの書類は、特にスタッフの人数や設備に関する基準を満たしているかを確認する際に求められます。
- その他の関連書類
場合によっては、追加で求められる書類もあります。
指導担当者から事前に指示がある場合、それに従って書類を準備することが必要です。