個別指導はどのようなタイミングで行われますか?

個別指導は、医療機関が保険診療を適切に行っているかを確認するため、行政機関が実施する指導の一つです。
しかし、具体的にどのようなタイミングで個別指導が行われるのかについては、知っておくべき重要なポイントがあります。

まず、個別指導は大きく新規個別指導都道府県個別指導の2種類に分けられます。

  1. 新規個別指導

新規個別指導は、保険医療機関として指定を受けた後に行われます。
通常、開業してから1年程度経過した後に実施されることが多く、新たに保険診療を開始したクリニックが適切に保険診療等を行っているかどうかを確認するためです。
初めての個別指導では、主にカルテの記載内容診療報酬請求の適正さが確認されます。

  1. 都道府県個別指導

俗にいう「個別指導」です。個別指導は、すでに保険診療を行っている医療機関に対して、実施されます。
具体的なタイミングは地域や都道府県ごとに異なるものの、厚生労働省が定めた基準に基づき選定された医療機関に対して行われます。
保険診療が継続して適切に行われているか、診療報酬の請求が正確かをチェックするためです。

まとめ

個別指導は、新規のクリニックや既存のクリニックを問わず、保険診療等の適正性を保つために定期的に行われるものです。
チェックの一環としての個別指導は、診療報酬の請求やカルテの記載に不備がない限り、大きな問題は発生しません。
しかし、準備不足や記載漏れがある場合は、再指導や監査に進むこともあるため、日々の診療におけるカルテ管理と請求の適正化が非常に重要です。